なぜ自分の顔が歪んで見えるのか?
顔が歪んで見える原因は、一つとは限りません。
骨格そのものの左右差だけではなく、頭や首の傾き、顎の動き、筋肉の緊張、普段の姿勢や噛み方、さらに写真や照明など、さまざまな要因が関係している可能性があります。
きぼう整体室では、「顔だけが歪んでいる」と考えるのではなく、頭・首・背中・骨盤など身体全体のバランスから確認していきます。
●自分では身体の歪みに気づいていないことがあります
顔の左右差を気にされている方の中には、
「写真を撮ると顔が傾いている」
「左右の目の高さが違って見える」
「自分ではまっすぐにしているつもりなのに、顔が斜めになっている」
という方がいます。
ここで確認したいのが、頭と首の位置関係です。
頭蓋骨のベースにあたる後頭骨や、上部頸椎などの状態によって、頭の位置や首の使い方に左右差が生じている可能性があります。
ただし、「後頭骨が傾いているから顔が歪む」と単純に決めつけることはできません。
顔の左右差には、生まれつきの骨格、成長過程、顎関節、噛み合わせ、筋肉、姿勢など、さまざまな要素が関係します。顔の非対称性は、骨格性・筋肉性・機能性などに分けて考えられることもあります。
そのため、きぼう整体室では顔だけを見て判断するのではなく、頭・首・背中・骨盤まで含めて身体全体を確認します。
●スマホやカメラのレンズによって、顔が歪んで見えることもあります
「昔より顔が歪んだ気がする」と思っていても、実は写真の撮り方が原因ということもあります。
特にスマートフォンで顔の近くから自撮りをすると、カメラと顔の距離が近いため、鼻や頬など顔の一部が実際より大きく見えるなど、顔の形に歪みが生じます。
研究でも、スマートフォンを近距離で使用した場合に、顔の形が変形して見えることが確認されています。
そのため、
「スマホで撮った写真だけ顔が歪んでいる」
という場合は、身体の変化だけでなく、撮影距離やレンズの影響も考える必要があります。
●撮影する角度でも、顔の左右差は強調されます
カメラが顔の正面から少しずれていたり、顔を少し傾けていたりすると、左右の目・頬・口角などの高さが違って見えることがあります。
特に自撮りでは、カメラとの距離が近いため、顔の手前側が大きく写りやすくなります。
「写真で歪んでいる=実際の顔も同じように歪んでいる」
とは限りません。
●光の当たり方でも、顔の凹凸は違って見えます
一方向から強い光が当たると、片側だけに濃い影ができます。
すると、
「こっちの頬がへこんでいる」
「片側だけ出っ張っている」
「目の高さが違って見える」
など、実際の左右差以上に顔の凹凸が強調されることがあります。
顔の状態を確認するときには、写真だけで判断せず、実際に触診して左右差を確認することも大切です。
●日常生活のクセも関係することがあります
顔の左右差を考えるときには、毎日の身体の使い方も無視できません。
例えば、
・いつも同じ側で噛む
・頬杖をつく
・横向きで寝ることが多い
・片側に体重をかける
・スマートフォンを見る姿勢がいつも同じ
・歯を食いしばる
・歯ぎしりをする
などです。
特に、片側だけで噛む習慣や食いしばりなどは、顎関節や咀嚼筋に左右差のある負荷をかける可能性があります。
実際に、片側咀嚼やブラキシズムなどの習慣と、顎関節症の症状や下顎の左右差との関連を調べた研究もあります。ただし、「このクセがあるから必ず顔が歪む」とまでは言えません。
●ストレスや緊張によって、顔の筋肉に力が入り続けることもあります
強いストレスを感じているとき、
「無意識に歯を食いしばっている」
「眉間に力が入っている」
「顔をしかめている」
ということがあります。
こうした状態が続けば、咀嚼筋などの筋肉に負担がかかり、左右の筋肉の使い方に差が出ることがあります。
そのため、顔の左右差を考えるときには、骨格だけでなく筋肉の緊張や顎の使い方も確認する必要があります。
🍀以前、きぼう整体室で実際にあった症例
以前、非常に印象に残っている患者さんがいました。
お仕事は医師で、共同論文に関する仕事を多く担当されていました。
当時、仕事上の上司からの強烈なパワハラにあい、
深夜まで長時間のやり取りが続く。
その後も深夜までの長時間による電話による罵倒・早朝(3時半)にメール、早朝6時半に電話での確認、罵声
睡眠時間も十分に取れない、取らさない
という状態が続いていました。
施術を担当していて、私自身とても勉強になった症例です。
数日間にわたって頭部を確認していると、頭蓋骨の浮腫み、左右差が以前よりはっきり崩れるようになっていました。
特に印象に残ったのが、左側の頭頂部から側頭部にかけての部分です。
本来、頭蓋骨は丸みを帯びていますが、その部分が隆起しているように触れ、角が立ったような状態になっていました。
「カクッ」と角ばったように感じるほどの変化です。
そして、整えても翌日に、また同じような状態に戻る。
それを3~4日ほど繰り返した症例でした。
この経験から私は、
「人の身体は、精神的な負担や睡眠、日常生活の状態によって、こんなにも身体の使い方が変わることがあるんだ」
と、あらためて感じました。
ただし、ここは大切なところです。
触診で頭蓋骨の形や左右差が変化して感じられたからといって、「頭蓋骨が一晩で大きく変形した」「脳や血管に影響が…」と医学的に断定することはできません。でも脳脊髄液の圧力は跳ね上がっていたかもしれませんね💦
頭蓋骨の形状そのものには、もともとの骨格や個人差もあります。
また、頭蓋内には脳を包む硬膜などの組織や血管がありますが、外から触れた頭蓋骨の変化だけから、それらが「引っ張られている」と判断することもできません。
ですから、この症例について私が強く感じたのは、
「強いストレスは、一晩でも頭を浮腫ませ頭蓋骨の縫合にも大きな影響をおよぼす!」「当然、強いストレスで頸椎も大きく歪んでいたために、椎骨動脈の圧迫もあったと思われます。」
ということです。
そして、それほど強いストレスや睡眠不足が続いている患者さんには、整体だけで何とかしようとせず、まず身体の状態と生活環境を含めて考えることが大切だと思っています。
💡きぼう整体室では「顔だけ」を見ません
顔の歪みを気にされている場合でも、
「顔の骨だけを押せばいい」
とは考えていません。
後頭骨
↓
上部頸椎
↓
頸椎・胸椎・腰椎
↓
骨盤
↓
顎関節・下顎・咀嚼筋
というように、身体全体のバランスを確認します。
特に、頭を支えている首の状態や、顎を動かすときの左右差などを確認しながら、必要な部分を一つひとつ整えていきます。
顔の左右差には、骨格・顎関節・筋肉・姿勢・生活習慣など、さまざまな要素が関係しています。
だからこそ、
「顔が歪んでいるから、顔だけを整える」
のではなく、
「なぜ、その左右差が生じているように見えるのか?」
というところから身体全体を見ていく。
これが、🍀きぼう整体室の考え方です。
なお、顔の歪みが急に現れた場合や、片側の顔が動かしにくい、しびれ、強い頭痛、ろれつが回らないなどの症状を伴う場合は、整体ではなく速やかに医療機関へご相談ください。

