椎間板ヘルニアと便秘には関係がありますか?
関係する場合はありますが、「椎間板ヘルニア=便秘になる」と単純に考えることはできません。
便を出すという働きは、腸そのものの動きだけではなく、自律神経・腸管神経系・脊髄・直腸・骨盤底筋・肛門括約筋などが協調して行っています。
特に、直腸や排便反射に関係する副交感神経は、仙髄のS2~S4から出ています。また、便意を感じる感覚や、骨盤底・肛門周囲の筋肉を適切に働かせるためにも、仙骨周辺の神経が関係しています。
🦴では、腰椎椎間板ヘルニアと便秘はどう関係するのでしょうか?
腰椎椎間板ヘルニアでは、飛び出した椎間板によって神経根が刺激・圧迫され、腰痛や脚の痛み、しびれなどが起こることがあります。
ただし、一般的なL4/L5やL5/S1の椎間板ヘルニアが、そのまま便秘を起こすとは限りません。しかし、このあたりに歪みを持っていて、全身を整えることで、施術直後に腸の動きを感じる患者さんも少なくないことも事実です!
ここは非常に重要です。
排便に深く関係するS2~S4の神経が障害されるような状態では、便秘だけではなく、
・便意を感じにくい
・排便しにくい
・肛門周囲の感覚が鈍い
・尿が出にくい、尿を漏らす
・会陰部(お尻や陰部周辺)の感覚が変わる
などの症状を伴うことがあります。
こうした症状が、強い腰痛や脚のしびれなどと一緒に急に現れた場合には、単なる便秘として考えないことが大切です。
⚠️「便秘だから腰を整えればいい」とは限りません
便秘には、
・水分不足
・食物繊維不足
・運動不足
・食生活
・薬の影響
・ストレス
・生活リズム
・腸の病気
・排便時の骨盤底筋の協調不良
など、さまざまな原因があります。
そのため、
「腰椎椎間板ヘルニアがある → 神経が圧迫されている → 便秘になっている」
と決めつけることはできません。
便秘を改善するためには、まず原因を考えることが大切です。
🍀きぼう整体室では、腰だけを見ません
きぼう整体室では、腰痛や椎間板ヘルニアの既往がある方でも、腰だけを確認するのではなく、
腰椎 → 仙骨 → 骨盤 → 胸椎 → 頸椎 → 全身のバランス
というように身体全体を確認します。
骨盤や腰椎周辺の動き、姿勢、身体の使い方、筋肉の緊張などを確認しながら、必要な部分を一つひとつ整えていきます。
ただし、整体によって**「神経根の圧迫を解除して便秘を治す」ことを目的にするのではありません。**
身体の動きや姿勢、筋肉の緊張など、整体で対応できる範囲を確認しながら施術していきます。
また、便秘については、食事・水分・運動・睡眠などの日常生活も大切です。
💡排便は「神経だけ」で起こっているわけではありませんが、脊髄の歪みは、神経の働きのバランスを崩す事もあります。
排便には、腸そのものが持っている腸管神経系に加え、自律神経、脳からの調節、直腸の感覚、骨盤底筋、肛門括約筋など、多くの仕組みが関係しています。
そのため、
「神経が緩めば腸が動く」
「身体全体がうまく機能するための環境を整える」
という視点が大切だと、きぼう整体室では考えています。
🚨このような場合は、まず医療機関へ
腰椎椎間板ヘルニアがある方で、
・突然、便が出しにくくなった
・便意を感じにくくなった
・尿が出にくい、尿が漏れる
・会陰部やお尻周辺の感覚が鈍くなった
・両脚のしびれや力の入りにくさが強くなった
などの症状がある場合は、整体よりも速やかに医療機関で診察を受けることが重要です。
特に排尿・排便の異常や会陰部の感覚障害は、脊髄・馬尾神経の重大な障害が隠れている可能性があるため、注意が必要です。
椎間板ヘルニアと便秘は、神経の仕組みという点で関連する可能性はあります。
しかし、便秘にはさまざまな原因があります。
「腰が悪いから便秘になった」と決めつけず、腰・骨盤・神経だけでなく、生活習慣や消化管そのものの状態も含めて考えることが大切です。
きぼう整体室では、整体で対応できる範囲を見極めながら、身体全体のバランスを確認していきます。
お気軽にご相談下さい。

