頭痛・慢性的な首こり・慢性的な左肩こり・背中の張り・肩甲骨可動域低下・呼吸が浅い・左腰痛・左股関節痛
お客様のご感想
40歳代女性・坂井市
【主訴】頭痛・慢性的な首こり・慢性的な左肩こり・背中の張り・
肩甲骨可動域低下(いわゆる肩甲骨はがしへの希望)・呼吸が浅い・左腰痛・左股関節痛
🧭 来院の経緯と施術方針
患者さんは 5〜6年前に来院歴があり、ボキッと鳴らす矯正(スラスト法)に恐怖感がある とのことで、今回は 非スラスト・中刺激の方法を中心に構成 しました。
施術開始直後の触診にて、
肩背部の筋群に著しい過緊張
筋膜の癒着が強く、指がほとんど入らない
体表の緊張が強すぎて、深層の骨格歪みが“読めない”状態
このため、頸部の筋膜を丁寧に時間をかけて緩めることで、隠れていた歪みが浮き上がるのを待つ必要がある施術戦略となりました。
🔍 触診による検査結果
後頭骨(頸椎の上で大きく左回旋・下方に牽引) 頸椎(首の骨)1番⇐ 2番⇒ 3番⇐ 4番⇐ 5番⇒ 6番⇒(大) 7番⇐(大)
※C6・C7 の“逆方向の大きな歪み”は、臨床的に 神経根症状や慢性痛を作りやすい典型パターン。
胸椎(背骨)1番⇒(大) 4番⇐
※T1の大きな歪みは 頸胸移行部(C7–T1)の神経根圧迫を起こしやすく、肩こり・腕の重だるさや痺れを引き起こす・呼吸の浅さの原因となりやすい。
腰椎(腰の骨)4番⇒ 5番⇒ 腸骨(骨盤の左右の大きな骨)左側が後方にのけ反り(大)・右側が前方への傾き
※これは典型的な 骨盤の“捩じれパターン”(前後方向のアンローテーション) であり、
☝️左股関節の負荷増大
☝️腰椎の再歪み
☝️左腰痛の慢性化
を起こしやすい組み合わせ。
🧠 臨床的考察(専門的説明)
① 頸椎、C6 →(大)・C7 ←(大)・胸椎T1 →(大)が作る症状パターン
この3つは 下位頸椎〜頸胸移行部の不安定性・硬直性を示す代表例。
C6 神経根:上腕〜前腕外側
C7 神経根:肩甲骨内縁・上腕後面
T1 神経根:手指の細かなコントロール
これらが 出口部分で圧迫されると
・肩こりの慢性化
・肩甲骨内側の強い張り
・腕のだるさ、軽いしびれ感
・胸郭の可動性低下による呼吸の浅さ
を合併しやすい。
患者さんの訴えと今回の触診結果は 極めて整合性が高い。
② “筋肉が硬すぎて歪みが読めない”理由
過緊張の筋・筋膜による防御反射が強い場合、
骨格の微細なズレが 表層の硬直に埋もれて触知できない。
そのため今回のように、
頭頸部から緩めていく
防御反射を解除させる
浮き上がった歪みを安全な範囲で矯正する
という“段階的アプローチ”が非常に理にかなっている。
③ スラスト矯正が苦手な患者への選択
腰椎は本来スラストで整えやすいが、
「力が抜けないかも…」という患者さんの恐怖がある場合、
→ 恐怖は筋緊張を引き起こし、矯正抵抗を増やす
→ そのままスラストを行うと逆に危険
そのため今回は 牽引・モビライゼーション・パッチン・軟部組織弛緩法で構造を整える方向を採用。
結果、
➡ 腰椎の歪みはすべて良好に整復することができた。
④ 骨盤のねじれが腰椎を歪ませるメカニズム
左腸骨が後方へ大きく、右が前方変位している場合、
仙腸関節面が左右非対称となり
腰椎4〜5番は “回旋+側屈の代償” を起こす
= 矯正しても 骨盤のねじれが残ると腰椎は再発する
そのため今回患者さんにも
「次回は骨盤から先に整えた方が、腰椎の安定性は高まります」
と説明。
🔧 施術内容(要点)
頭頸部の筋肉の揉み解し・筋膜リリース・パッチン
C1〜C7 の副運動調整(非スラスト)
頸胸移行部(C7–T1)モビライゼーション
肩甲骨可動域改善(胸郭の柔軟性回復)
L4・L5 の非スラスト矯正・骨盤ブロック使うテクニック
うつ伏せでの骨盤の下にブロックを交互に差し入れるだけ、だけど腰椎1本、1本を狙って緩めていくテクニックです!
別の70歳過ぎている患者さん(元医療のプロ)の話ですが、腰椎の捩じれ+凹凸があった狭窄症の患者さんですが、完璧に奇麗な状態まで回復させることが出来ています。
骨盤は時間の関係で“保持のみ”に留め、次回での矯正を提案
🍀 施術後の患者さんの反応
ベッドから起き上がると即座に、
「首が軽い❣️」
「全然違う❣️」
「身体全体が軽い❣️」
さらに身体を動かしていただくと、
「股関節が全然痛くない❣️」
と明確な改善を実感。
次回予約もその場で取得され、改善意欲は高い。
🔚 まとめ(専門的総括)
今回の患者さんは
■ 下位頸椎〜頸胸移行部の強い歪み
■ 肩甲骨・胸郭の可動性低下
■ 骨盤のねじれ
■ それに伴う腰椎L4–L5の回旋
という “慢性化パターンの典型例”。
しかし、
頸部の防御反射を丁寧に解除
逆方向に歪んだ頸椎を非スラストで整復
腰椎と股関節の構造を整える
ことで、初回でも 全身の症状改善が十分に得られた。
今後は
▶ 頸胸移行部→ 腰椎→ 骨盤
の流れで整えることで 再発しにくい身体作り が期待できる。

