顎関節症と顔の歪みは、関係がありますか?
A.関係する場合があります。
顎関節は、下顎骨と側頭骨によってつくられる関節です。
顎の動きには、咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋などの咀嚼筋だけでなく、顎二腹筋や舌骨周囲の筋肉、さらに頸部の筋肉なども関係しています。
そのため、顎関節の動きに左右差が生じたり、下顎の位置や動きに偏りがあると、顔の左右差や見た目の歪みとして感じられることがあります。
ただし、顔の左右差には、生まれつきの骨格、歯並び・噛み合わせ、筋肉の発達や緊張、姿勢など、さまざまな要因が関係するため、顔の歪みがすべて顎関節症によって起こるわけではありません。
きぼう整体室では、顎関節だけを見るのではなく、後頭骨・上部頸椎・側頭骨・下顎骨・首や肩周囲の筋肉など、全体のバランスを確認することを大切にしています。
そのうえで、必要に応じて頭部・首・顎・骨盤まで含めて身体全体の状態を確認していきます。
🦴 上部頸椎・後頭骨と顎の関係
きぼう整体室では、特に後頭骨と上部頸椎(C1・C2)を重要なポイントの一つとして確認しています。
後頭骨は頭蓋骨の土台にあたり、C1(環椎)と環椎後頭関節をつくっています。
この部分の傾きや左右差があると、頭部の位置や首周囲の筋肉の緊張状態にも影響する可能性があります。
また、顎関節の動きには頸部や頭部の姿勢も関係するため、
後頭骨 → 上部頸椎 → 頭部の位置 → 顎・舌骨周囲の筋肉
というように、全体のバランスを確認していきます。
ただし、顎関節症の原因が必ず上部頸椎や後頭骨にあるという意味ではありません。
あくまでも、顎の動きや顔の左右差に関係している可能性のある部分の一つとして確認しています。
🧠 顎二腹筋(がくにふくきん)にも注目します
顎二腹筋は「前腹」と「後腹」に分かれている筋肉で、下顎を下げる動きや嚥下などに関係しています。
前腹は下顎骨から、後腹は側頭骨の乳様突起付近から始まり、途中の腱を介して舌骨につながっています。
そのため、顎の動きを見るときには、下顎骨だけでなく、舌骨周囲や首の状態も合わせて確認することがあります。
特に、
・顎を開けると左右にズレる
・口を開け閉めするときに違和感がある
・顎の周囲が張っている
・首や顎下の筋肉が緊張している
・顔の左右差が気になる
といった場合には、顎周囲だけでなく、頭部や頸部を含めて身体全体を確認します。
💪 咬筋(こうきん)と噛みしめ
咬筋は、噛むときに働く代表的な筋肉です。
咬筋は三叉神経の第3枝である下顎神経(V3)の支配を受けています。
噛みしめや歯ぎしりなどによって咬筋に負担がかかると、顎周囲の張りや疲労感につながることがあります。
そのため、咬筋が強く緊張している場合でも、咬筋だけを直接ゆるめるのではなく、
後頭骨・上部頸椎・側頭骨・下顎骨・首や肩周囲の状態
などを確認し、どこに負担がかかっているのかを考えていきます。
🍀 きぼう整体室では「顎だけ」を見ません
顎関節症や顔の歪みが気になるからといって、必ずしも顎だけに問題があるとは限りません。
身体はそれぞれがつながって動いているため、
頭部 → 頸椎 → 胸椎 → 骨盤 → 下肢
まで確認しながら、顎の動きに影響している可能性のある歪みや筋肉の緊張を探していきます。
きぼう整体室の矯正では、歪みのある椎骨を一つ一つ確認し、必要な場所を狙って正しい方向へ動かしていきます。
矯正前と矯正後では、触診によって骨の配列の変化を確認することもあります。
これは、長年僕がこだわっている施術の一つです。
顎のカクカク音、噛みしめ、顎周囲の緊張、口を開けたときの左右差、顔の左右差などが気になる方は、顎だけではなく身体全体のバランスから確認してみることをおすすめします。
※顎の痛み、口が開きにくい、顎がロックする、急な噛み合わせの変化、外傷後の症状などがある場合は、歯科・口腔外科などの医療機関への相談も大切です。

